「地球という一つの命・・」131号

もうすぐ梅雨の季節です。今頃の雨は、梅雨の到来に先駆けて降る「走り梅雨」

「前梅雨」「迎え梅雨」「筍梅雨」とも言われます。お天気キャスターとしてお

なじみの気象予報士・森田正光さんは50年以上にわたって気象予報に携わってこ

られました。近年の異常気象や地球温暖化に象徴される気候変動について語られ

ています・・。(新聞記事からの紹介です)昔、「天気予報なんかいらない」と

言われたことがあります。「雨を止められないから」と(笑)。そうじゃなく

て、天気を予報することで、行動を変えられる。明日が雨だと分かったら、きょ

う中に洗濯しようと思うわけです。予測は、行動を変えるためにあるんです。行

動を変えようとしない人にとっては意味がないかもしれないが、対応しようとす

る人は、自分をより幸せな方向に導き、人にも教えてあげることができるので

す。近年は特に、これまでとは次元の違う量の雨が降っています。日本全国で観

測された全ての雨を集めても、かつては3万ミリや5万ミリが一番多かった。とこ

ろが2015年の鬼怒川水害では13万3000ミリ、18年の西日本豪雨では観測史上最

大となる20万8000ミリ、昨年の台風19号は12万5000ミリでした。昔は、防波堤

や防潮堤が整備されていないことで大勢の人が亡くなりましたが、今はそうした

インフラが整っていても、それを凌駕する大きな災害に見舞われている。想定外

のことが起きています。オーストラリアでは昨年、乾燥状態が続き、山火事が収

まらなかった。ところが半年も続いていた火事が、1回の大雨で鎮火しました。

つまり人間が対処できないほど、気象が“極端”になっているのです。こうした気

候変動には人間の活動が影響しているのです。あらためて考えると恐ろしいこと

です。しかも、その結果、起きている変動の速度が速過ぎる。今回のコロナの感

染拡大もそうですが、スピードが速いからついていけない。ゆっくりだったら、

その分、対応ができる。ゆえに私たちは、変動を少しでもゆっくりにさせて、そ

の間に準備をしなければならないのです。今、夏が極端に暑くなったり、反対に

冷夏になったりするということは、人間の活動によって崩された自然のバランス

を、元に戻そうとする働きといえるのです。近代以降、自然が嫌う極端なことを

やってきたのは、人間の側です。私たちは、今こそ自然や環境に対して、「正し

く恐れる」謙虚さを持つべきだと思います。 (中略)

私は、温暖化への対処は、コロナという危機をきっかけに、むしろ加速すること

を願います。今のピンチをピンチのままで終わらせず、“ピンチはチャンス”と発

想を変える。そうすれば新しい道が開けてくる。歴史とは、こうして進んでいく

のではないでしょうか。今、ものすごい勢いで世の中が変わっていて、私たち自

身がどう変わっていくかが問われています。とにかく変化についていくこと。

そして、できるだけ変化に対応しながらも、ぎすぎすした社会はつくらない。

咳をしただけで厳しい視線にさらされることのないように、仲良くありたい。

今回の新型コロナウイルスの流行が収まったとしても、また数年後、十数年後に

は、新しい感染症が現れるわけですよね。目に見えない相手に向き合う中で、人

間の真価が問われるのだと思います。長谷川 \(^o^)/ 

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