「ホスピタルアート・・」99号

先日、北里大学病院に定期検診のため伺いました。同病院の新築工事が完了しリニュー

アルオープンして6年になります。病室は病院を感じさせない、ホテルのようなたた

ずまい・・。再診の医療関係機器も多数有ります。診察の受付や案内も最新のステム

に・・。最先端の病院に生まれ変わっています。また同病院は患者さんの為に色々な

取組を行っています。その1つアートの力で医療や介護を変えようという取り組みが

有ります。この取組は世界中の医療現場で始まっています。英国の病院では、入院

日数短縮、鎮痛剤使用量の減少、認知症の症状改善などの効果が確認され始め、医療

費や病院の運営経費の大幅な節減にもつながっているそうです。さらに日本でも、

アートの力で病院内の課題解決や地域の人との新たなつながりを育む、さまざまな試み

が始まっています。私たちの健康や人生を豊かに変えるアートの可能性・・。

北里大学の4病院では、以前から医療機能の充実を図ると同時に、人間性の尊重という

視点から病院特有の雰囲気を払拭した新しい病院環境づくりに努めてきました。施設内

で多数の絵画を展示し、“絵のある病院”としても広く認知されています。

(女子美術大学:小林真央さんの制作「しあわせの音色」 大きさ162cmx194cm 油彩)

北里大学は同じ地域の女子美術大学と、これまでにもたびたび交流しており、北里大学

北里研究所メディカルセンター病院では絵画展やヒーリング・アートプロジェクト、

女子美術大学の眞田岳彦教授が北里大学獣医学部提供の羊毛を素材に制作した作品を展示

する展覧会などを実施しています。展示されている学生の製作した絵画はどれも1級品です。

このように医療現場に芸術を取り入れ、患者の癒やしや治療に生かす取り組みが広がって

います。病院を丸ごとアート空間ととらえ、内装を壁画やレリーフで彩ったり、様々な

ジャンルの絵画を飾ったりする施設が増加中。芸術を専攻する学生と組み、作品の展示会

を開く動きもあります。快適な環境づくりだけでなく、職員のやる気を高めるなど副次的

な効果も期待されています。無機質で冷たい――。こんな印象が強かった病院が変わりつつ

あるのです。医療に芸術を取り入れる活動は「ホスピタルアート」「ヒーリングアート」

などと呼ばれ、欧米でも広く普及しています。国内でも徐々に浸透し、建て替えや改築を

機に採用する施設が増加中でもあります。支援するNPOなども生まれ、最近では芸術系大学

との連携も目立って来ています。これからの医療現場の改革に注目したいですね。

長谷川 \(^o^)/

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